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ギグワークで物流業界の課題を解決!メリットやデメリットとあわせて解説します

ギグワークで物流業界の課題を解決!メリットやデメリットとあわせて解説します

近年、ギグワークが新しい働き方として注目されています。企業がギグワークで働く人を採用するメリットやデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。今回は、物流業界の課題解決策にもなるギグワークについて、詳細をご紹介します。

1. ギグワークとは?意味や市場規模を解説

まずはギグワークの意味や市場規模を確認しましょう。

●ギグワークとは?
ギグワークとは英語のGig(ギグ)とWork(ワーク)と組み合わせてできた言葉で「単発の仕事」を意味します。Gigは音楽ライブなどの1つのセッションのことを意味することから、「単発の」という訳が当てられています。

また、ギグワークで働く人のことをギグワーカーと呼んでいます。
ギグワークは基本的に継続した雇用契約がなく、組織に属さないワーカーが、単発の仕事をすきま時間を使って行う働き方となります。

主にアメリカや中国などで普及しており、近年は日本にも広がっています。配車サービスの運転手やフードデリバリーの配達員が代表的なギグワークといわれています。

●ギグワークの特徴
ギグワークの特徴は、柔軟性と独立性にあります。雇用契約がなく、どこにも属さずに単発で働く形態であることから、ワーカーは自分の得意なスキルや時間を活用し、一つの会社に縛られることなく、仕事を選ぶことができる点が他の働き方とは異なる点です。

働き手側にギグワークの普及が広がってきていることを背景に、企業側もギグワークを活用して、働き手不足や業務効率化につなげる動きが出てきています。

また、インターネット経由で仕事を受発注することが多いのも特徴で、近年の通信機器やインターネット、アプリなどの普及も、ギグワーク普及の背景といわれています。

●ギグワークの市場規模
ギグワークの市場規模は世界的に高まっているといわれています。特にアメリカや英国においては今後も増加すると考えられています。

また日本でも新型コロナウィルス感染症の感染拡大によりリモートワークをはじめとした非対面ワークが加速したことで、ギグワークの市場は拡大しており、コロナ禍が明けた後も安定した成長を続けているといわれています。

2. 企業がギグワークを活用するメリット・デメリット

企業がギグワークを活用するメリット・デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

●メリット
・人件費の低減につながる可能性がある
ギグワーカーを単発の仕事で雇用する場合、正規の社員を雇うよりも人件費を抑えることができます。必要な労働力を低コストで確保できる上に、社会保険や福利厚生等の節約にもつながります。

・繁忙期だけ依頼するなど柔軟な活用が可能
継続的に正規社員を雇うと閑散期には業務量が減ってしまい、人件費に無駄が出てしまうこともあります。ギグワークであれば、人員が必要な繁忙期にだけ雇用することが可能になるため、効率的に人員配分を行えます。

・急な人員不足の際に補填が容易
繁忙期に限らず、急に人員が足りなくなることはよくあることです。このようなときにギグワーカーを募集することで、より迅速な人員補填が可能になります。

・利用料金はマッチングが実現したときのみ発生する
一般的に、企業がギグワーカーを採用する場合には、ギグワークを募集する媒体に登録し、マッチする人材が見つかれば採用する流れとなります。多くの媒体においては、マッチングしなければ媒体に対する利用料金は発生しないことから、無駄なコストをかけずに済みます。

・シフト組みが不要になる
アルバイトやパートを雇用して単純作業を進める場合には、雇用する側でシフト組みを綿密に行わなければなりません。一方で、ギグワークの場合、作業を行って欲しい時間に必要な人数を指定して配置するだけで済むため、シフト組み作業が不要になります。

●デメリット
・期待する人材が来るとは限らない
ギグワークを採用する際には、マッチングが重要になりますが、どのような人材かは、実際に会ったり作業を行ったりしなければわかるものではありません。その点は懸念点といえます。

・マニュアル作成など準備が必要
ギグワークは、基本的に単発の仕事であるため、作業を一から教えなければなりません。その際に、マニュアルの準備など、誰もが作業方法を簡単に理解できて、すぐに仕事に取り組める準備を整えておく必要があります。

・最適な人材が見つからないケースもある
ギグワーカーを採用したいと思ったタイミングで媒体などに募集をかけても、必ずしも当該作業に最適な人材が見つかるとは言いきれません。高度なスキルが求められる作業や、特殊な作業の場合には特に人材が見つかりにくいといったデメリットが考えられます。

3. 物流業界の課題と解決策

ギグワークの活用は、多くの課題を抱える物流業界においては、有効な課題解決策となることもあります。

●物流業界の課題
物流業界が直面している大きな課題に、物流2024年問題とそれに伴う人手不足があります。物流2024年問題とは、働き方関連改革関連法によって、2024年4月1日以降は、自動車運転業務の年間時間外労働が上限960時間に制限されることに伴い発生する諸問題を指します。

働き方改革では、時間外労働の上限規制がなされていましたが、自動車運転業務については猶予が設けられていました。しかしその猶予期間が終わったことで、現在では時間外労働に制限があります。トラックドライバーの稼働時間が制限されたため、荷物を運べない状況に陥るリスクがあるほか、物流費の高騰につながるなど、厳しい状況になっています。

また限られた時間内で配送や作業を行う必要があることでトラックドライバーの負担が増えており、過酷な労働環境が指摘されています。

世界情勢や物価上昇なども燃料費の高騰に影響を及ぼしているため、物流費を節約し、削減することは重要な課題となっています。

●物流業界の課題解決策
物流業界の課題を解決する方法として次の方法が挙げられます。

・ギグワークの活用
ギグワークの職種は多岐に渡りますが、物流業界においてはトラックドライバーや倉庫内作業としての在庫整理や商品の検品・検査、仕分け、積荷作業などが挙げられます。

人手不足やトラックドライバーの負担が増える物流業界では、ギグワークを活用してコストを抑えながら、人員を補填することは重要な取り組みといえます。

・共同配送
共同配送とは、複数の荷主がそれぞれの荷物を持ち寄って一つのトラックに積み込み、共同で配送する方法です。トラック台数やトラックドライバーの人数を減らしながら、効率的に配送を行うことができます。

・モーダルシフト
モーダルシフトとは、トラック輸送を、より環境負荷の少ない鉄道や船舶の利用へ転換する方法のことです。特に長距離輸送では、トラックドライバーの負担が大きいことから、鉄道や船舶に切り替えることで、トラックドライバーの負担も減らすことができます。

・梱包システム導入
トラックに積むまでに必要な梱包作業を効率化し、迅速に行えるようになれば、リードタイムの減少につながり、物流効率化を実現できます。

例えば日本トーカンパッケージの「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」は、ポストイン発送の数が多い場合におすすめのEC向け小型製函機です。従来は手作業で行っていた梱包作業を自動化することで梱包作業の時間短縮、作業人員の削減を実現致します。
「トーカンアシストBOX」は、専用治具を活用した手動タイプから半自動、全自動タイプまで多様な箱を製函できるツールになります。、発送する個数や体制に応じて最適なソリューションをご提供できます。特に自動タイプは、自動化により作業時間短縮が実現するため、人員削減にもつながります。

4. 物流業界のギグワーク活用例

物流企業が抱える課題を、ギグワークを活用することでどのように解決できるかを活用例を通じてご紹介します。

●人手不足の解消
ギグワークは時間や場所に縛られず働けるため、物流業界に参入できなかった人が、新たに参加できる可能性があります。これにより、人手不足を大幅に緩和できる可能性があります。

●繁忙期への対応
物流業界では、一日の業務量が日によって大きく変動することがありますが、ギグワークを導入することで、需要の変動に合わせて労働力を調整することが可能となります。例えば繁忙期など、業務量が増加するシーンで活用することで業務効率化を実現できます。

●生産性向上
ギグワーカーには専門知識や高度なスキルを持った人材もいるため、業務にあう知識やスキルを持つ人材を活用できれば、物流業務を効率化し、生産性を向上することも期待できます。

5. まとめ

ギグワーク市場は今後も伸びていくと考えられるため、活用することで物流業界の課題解決に寄与するでしょう。

また今回ご紹介した日本トーカンパッケージの梱包システムは、物流業務の効率化に寄与することから、ぜひ合わせてご検討ください。

EC・通販向け化粧箱の自動組立システムであるトーカンエコパシリーズの各ソリューションの詳細資料と、サービス紹介ページに詳しく記載しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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