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ポストイン配送とは?メリットから課題、おすすめの梱包資材と梱包方法まで解説します!

ポストイン配送とは?メリットから課題、おすすめの梱包資材と梱包方法まで解説します!

ポストインの配送物を取り扱うEC事業者やEC物流を担当する事業者の方で、ポストイン配送におけるコスト削減の方法や、作業効率の改善方法を探している方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そのような方々に向け、ポストイン配送の意味やメリット、課題、課題解決策をご紹介します。

1.ポストイン配送とは?

ポストイン配送とは、ポストに入れるという意味の「ポストイン」サイズの宅配物を配送することを指します。ポストインは通常の宅配物と異なり、対面で引き渡す必要のない配送形式です。

●ポストイン配送サービス例
ポストイン配送サービスの例としては、日本郵便の「ゆうメール」や「ゆうパケット」「クリックポスト」「レターパックライト」など、佐川急便の「飛脚メール便」などがあります。

ヤマト運輸の「ネコポス」や「クロネコDM便」もポストイン配送物として利用されてきましたが、すでにサービス提供終了が発表されています。

ヤマト運輸の公表(※1)内容によれば、「ネコポス」は2023年10月からサービス提供を順次終了し、新たに「クロネコゆうパケット」の取り扱いを開始します。「クロネコゆうパケット」は、ヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便に差し出し、日本郵便の配送網を活用して荷物を届けるサービスになります(※2)。

サービスを提供する対象はヤマト運輸と契約した法人、各種団体、個人事業主で、取り扱いサイズは3辺合計の大きさ60cm以内、長辺は34cm以内、縦14cm以上・横9cm以上です。厚さは3cm以内、重さは1kg以内で、書籍、衣類、CDなどを送ることができます。

また「クロネコDM便」に関連する配達や仕分け作業に関するヤマト運輸内での業務を2024年1月31日に終了することも発表(※3)されました。

※1 ヤマト運輸「ネコポス
※2 ヤマト運輸「クロネコゆうパケット
※3 ヤマト運輸株式会社「投函サービスの業務移管に伴う当社の対応について(ヤマト運輸)」(2023年10月31日)

2.ポストイン配送のメリット

近年、ポストイン配送は特に注目されています。その背景を確認しておきましょう。

●非対面受け取りが可能
新型コロナウイルス感染症の感染が拡大して以来、配送物については非対面での受け取りが推奨されるようになり、ポストイン配送はより注目を集めました。また利便性が高い側面から、パンデミック後も非対面の受け取りの仕組みは残っていくと考えられています。

●再配達削減によるメリットが大きい
ポストイン配送は、配送先が不在でもポスト投函できるサイズであれば配送を完了することができます。そのため、一般的な荷物のように不在時の再配達がないため、受け取る側の負担を減らすとともに、配送業者の再配達にかかるコストを削減できるメリットがあります。

再配達を削減できることにより、人手不足への対応や「物流2024年問題」への対応にもつながります。物流の2024年問題とは、働き方改革関連法によって、2024年4月1日以降、配送業者のトラックドライバーを含めた「自動車運転業務」の年間時間外労働が上限960時間に制限されることに伴い発生する諸問題のことを指します。これまでよりも短い時間で運ばなければならない中、再配達の時間を削減できることは大きなメリットといえます。

また配送トラックの稼働を減らすことができれば、排出されるCO2量の削減にもつながり、環境対応も可能になります。

●配送料の削減
ポストイン配送は、通常の対面での配送と比べると、サイズや大きさにもよりますが、配送料を抑えることができるケースが多くあります。配送料の削減は、物価高騰や人手不足によるコスト削減のニーズにも対応できます。

3.ポストイン配送のよくある課題

一方で、ポストイン配送には次のような課題があります。

●サイズ・内容物が限られる
ポストイン配送は、ポストに投函することからサイズや重さに制限があります。書籍やCD、サプリメント、化粧品、文具・雑貨、薄手の衣料品などが適しており、それ以外の大きい、厚みがある、重さがあるなどの内容物は適していません。

●追跡サービスが利用できないこともある
ポストイン配送は、一部のサービスを除き、基本的に追跡サービスを利用することができません。商品が届いたかどうかの確認ができない点はデメリットとなります。

●梱包材のコスト効率化の必要性
ポストイン配送の梱包材の素材は、紙製や段ボールを用いた箱、ビニール袋などがあります。ECの場合、中身を保護するために段ボール箱が用いられることが多くなっています。しかし特殊形状であるため、コストやサイズを効率化する方法に知見が不足しており、効率化のニーズは大きくなっていると考えられます。

●梱包作業の効率化の必要性
ポストイン配送に限りませんが、数や種類が多いと梱包作業の負担が大きくなります。特にEC配送はスピードが勝負であることから、少ない人員で効率的に梱包作業が進められるかが重要になってきます。また、梱包品質も維持する必要もあります。

4.ポストイン配送におすすめの梱包資材と梱包方法

ポストイン配送を採用する際には、前述のような課題を解決する方法を検討することになるでしょう。一つの方法として、梱包資材と梱包方法を工夫することをおすすめします。具体的な工夫方法のアイデアをご紹介します。

●箱組みをアシストして省力化・効率化
ポストイン配送物の箱組みに手間や時間、人的コストがかかっているときに特におすすめなのが、箱組みをアシストしてくれる専用治具を利用することです。日本トーカンパッケージの「トーカンアシストBOX」というソリューションでは、箱組み効率は最大2倍アップが見込めます。平たい資材を治具に押し込み、端を折り込むだけで配送箱が組み立てられ、手作業で組み立てるのに比べて半分の時間で組み立てられます。

作業員の経験の有無に限らず、同じクオリティーかつ同じ時間で組み立てられるので、人的コストが低減できます。また同時に梱包資材の設計を見直すことで、さらに作業効率化が可能です。

●梱包資材のコスト削減&自動箱組み(メルトレス製函機)
梱包資材のコストを削減するためにおすすめなのが、糊(ホットメルト)を使わない梱包資材を利用することです。ホットメルトを利用しなくても封函できる設計にすることで、ホットメルトの材料コストが削減できます。

日本トーカンパッケージの「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」というソリューションは、ポストイン配送箱のサイズにも対応している画期的なパッケージ&システムです。ホットメルトを使用しない独自開発の資材を利用し、さらに箱組み上げシステムである製函機で自動化することで、コスト削減と作業効率化を実現します。

●高性能な箱組を自動化し品質向上・統一化
ポストイン配送の梱包資材の箱組み精度を向上させ、品質を統一したいというニーズをお持ちの方もいるでしょう。

日本トーカンパッケージの「ECスリムカートン」はその課題解決に寄与します。ポストインをはじめ、高速で大型パッケージの箱組みも可能な幅広い寸法に対応する高性能製函のパッケージ&システムです。

製函機では梱包資材の四隅を設備内の一つの動作で同時に安定して貼ることができ、製函ミスがないため、人手で行うよりも梱包品質を向上・統一化できます。ポストイン配送だけでなく、他の大型の荷物も合わせて対応可能です。

5.まとめ

ポストイン配送は、今後も利用が増えていくと考えられます。課題はいくつかありますが、中でも梱包資材と梱包方法の効率化については、今回ご紹介したようなさまざまな工夫によって解決できます。

今回、ご紹介した「トーカン エコパ シリーズ」は主にポストインサイズのEC向け配送箱向けに展開しております。省資源化・省人化を実現し、EC市場の課題解決をご支援します。ぜひお気軽にお声がけください。

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