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コラム

化粧箱とは?オリジナル化粧箱でブランディングを確立

化粧箱とは?オリジナル化粧箱でブランディングを確立

商品を魅力的に見せ、その商品の特徴を伝えるのに役立つ化粧箱。オリジナルで制作することで、ブランディングを図ることができます。
今回は、化粧箱とは何かということや、ブランディングにつなげるために、オリジナル化粧箱を作るためのヒントや、化粧箱が持つ機能などをご紹介します。

1.化粧箱とは?

化粧箱とは?

化粧箱とは、まさに「化粧した箱」です。箱には、用途によって様々な印刷方法や表面加工、使用する材料を組み合わせて使用する箱の目的に合わせていきます。化粧箱の目的は、包装される商品のブランディングや魅力・特徴を消費者に訴え、商品の個性を箱に再現させることです。一般的は、商品を消費者に訴えかける綺麗なデザインが施され、そのデザインを効果的に再現できる材料や印刷、表面加工を駆使して作り手から購入されるお客さんへ橋渡しをするのが「化粧箱」です。

2.化粧箱の種類・用途

●化粧箱の種類

一般的に化粧箱の形態はA式・B式・C式の3種類に分けられます。基本的な3種類の形態をベースに、商品を販売する目的や用途、商品のアピールを最大限に活かせる形態を選択します。
商品をより効果的に消費者に訴えかける形態の改良(包装改善)が付加され、市場へ送り出されていきます。

 

【A式】

一般的には、外装用(輸送用)として使用される形態です。通称「みかん箱」と呼ばれ、イメージしやすい呼称です。A式の特徴は、天面・底面ともフラップと呼ばれる箇所が箱の中心で合わさった形態を指しています。

 

【B式】

化粧箱としてよく目にする形態です。基本的に箱上部が差し込み式の蓋になっている形態を指しています。底面はワンタッチ式、組み上げ式(アメリカンロック)、キャラメル式(上下蓋の部分が差し込み式)など、作り手側の作業性や商品の特性から形態を選択します。どの形態でも外観上は大きく差はありません。

 

【C式】

商品に対して、蓋と身と呼ばれる部分で構成されます。身の部分に商品をセットし、蓋部分を被せて化粧箱として使用されています。果物やビールに使用される「ギフト箱」「贈答箱」がこれに当たります。

 

●化粧箱の用途

A式は輸送用箱のイメージが強い形態ですが、近年はEC向け配送箱として使用されています。デザインも綺麗なデザインが施されて化粧箱として使用されているケースが増えてきました。この形態は、EC配送箱の場面では、複数のサイズが違う商品をセットする事に多く使用されています。

B式は商品の化粧箱として、綺麗な印刷や表面加工を施し、商品の価値向上や販売促進の効果を担っており、世の中で一番使用されている形態です。この形態は、「個装箱」と呼ばれる場合もあります。商品を1個づつ包装するのに最適な形態だからです。

C式は主にギフト業界に多用される形態で、蓋を開けると商品の全貌を見る事が出来るのが特徴です。この形態は、同じサイズの商品を複数セットするのに最適な形態です。綺麗に商品を配列し、商品のインパクトを最大限に魅せる効果があります。

関連情報:「紙器基本形態」はこちら >

3.そもそも化粧箱と段ボール箱との違いとは?

一般的に、商品を保護し、梱包する目的で使われる箱には、化粧箱のほか、外装用段ボールがあります。化粧箱と外装用段ボールの機能をうまく活用しているのが、ギフトパッケージです。

●素材

素材が異なります。外装用段ボール箱は、波状に成形した「中しん」を中心にして、両面に「ライナー」と呼ばれる段ボール用原紙を貼り合わせたもので作られています。一方、化粧箱に使われる素材は、白板紙や枚葉製品(白板紙と段ボールを貼り合わせた製品)などが、一般的です。

●印刷や表面加工の自由度

化粧箱は、外装用段ボールよりも、印刷や表面加工の選択幅が広く、見た目の華やかさや高級感、インパクトなど付加価値を付与できるので、よりブランディングや販促効果を出しやすくなります。化粧箱に施せる代表的な印刷方法にオフセット印刷があります。繊細な表現が可能です。化粧箱に施すことのできる表面加工には、光沢感やマット感を出すためのニス加工やビニール加工、フィルム加工などのほか、高級感を出すエンボス加工などがあります。
外装段ボールでは、フレキソ印刷が一般的です。商品名、入り数等文字を印刷するシンプルな印刷方式です。

●コスト

一概には言えませんが、化粧箱は素材やサイズ、印刷や加工などのデザインを凝るほどにコストが上乗せされていくのが一般的です。表現の自由度が高い分、こだわるほどにコスト面では化粧箱のほうが外装用段ボールよりも高くなるでしょう。
ただし、コストとデザイン・表現は基本的に連動しているため、コストをかけるほど、またデザインに凝るほど効果も期待できます。コストについては単純に額面だけで比べるのではなく、費用対効果で考えるのをおすすめします。

●強度

強度の面からすれば、化粧箱より外装用段ボールのほう強い訳ですが、化粧箱も枚葉製品などを利用することで、強度を高めることができます。
ギフトパッケージは、この化粧箱と外装段ボールの機能を兼ね備えた、化粧箱段ボールと言えます。

4.化粧箱のメリット・デメリットとは

製品を化粧箱に入れて使用する目的は、製品の付加価値を高める、製品の販売促進効果やブランドイメージの向上などがあります。化粧箱を使用するときには、通常の箱とは違うメリットやデメリットがあります。

●メリット

1.製品イメージに合ったブランディングができる
化粧箱は、段ボールと比べて、材質選びや表面加工、印刷、デザインなどの自由度が高いことから、美しく個性的な見た目や、高級感のある手触りといった工夫がいかようにもできます。そのため、ブランドイメージに合ったオリジナルの製品パッケージを実現しやすいため、ブランディングにつながります。また、他社製品との差別化を図りやすくもなります。

 

2.豊富な原紙、高精度の多色印刷でデザインにこだわることができる
化粧箱に使用する原紙の種類は豊富な中から選ぶことができますし、繊細な印刷対応が可能なオフセット印刷といった多色印刷が可能です。特に写真やイラスト等の再現性も高いため、表現の自由度が上がり、デザインにこだわることができます。

 

3.表面加工や特殊加工紙で手触りも追及できる
同じ印刷、同じ原紙であっても、表面加工で大きく印象や手触り、及び耐性が変わります。化粧箱は、表面加工が可能なうえに、種類も多いのが特徴です。プレス加工や薄いフィルムを貼るPP加工、箔押し、グロスニスやマットニスの表面加工を加えることで、見た目の高級感や独特の手触りを実現できます。
また、特殊加工紙の使用でも手触りに個性を出すことができます。

●デメリット

1.高い技術力が必要
化粧箱は、多彩な印刷や表面加工が可能である一方で、各印刷や表面加工技術に高い技術力が求められます。実現したい繊細な表現が思い通りに実現できるかどうかは、その腕にかかってくるといっても過言ではありません。そのため、化粧箱にこだわりたい場合には、高い技術力を持つ業者に依頼することが成功のポイントです。

 

2.段ボールと比べるとコストがかかる
化粧箱は、どこまでも原紙やデザインにこだわることができますが、こだわるほどにコストが上乗せされていきます。材料費、製造の工程が増加するなどの影響により、段ボールと比較するとコストがかかりやすくなります。制作時には、希望のイメージと予算の兼ね合いで検討することが大切です。

 

3.サイズに限界がある
化粧箱は、ロール紙ではなく板紙をベースに作成することが多いです。化粧箱でより利用されるコートボールという板紙は、一般規格品の中では800cm×1,100cmのL判が最大サイズとなるため、サイズに限界があります。大型製品の箱にする場合などは、むずかしいこともあります。化粧箱を検討する場合には、あらかじめ製品サイズから、化粧箱が使用できるか確認するとよいでしょう。

5.化粧箱は日本トーカンパッケージへ

日本トーカンパッケージでは、オリジナル化粧箱の制作を承っています。豊富な種類の原紙の中から選ぶことができ、美しい印刷やさまざまな加工を施すことも可能です。長年の実績と経験をもとに、オリジナル化粧箱によるブランディングのご提案も可能です。

例えば、次のような製品や印刷技術により、化粧箱のブランディングを支援します。

トープリント
トープリントは、段ボールに貼合する前の巻取原紙に、高精度、高品質のプロセス印刷を行う方法です。多色の印刷を高い精度で施すことができ、デザイン性の高い表現も、優れた印刷再現性で実現できます。その美粧性は商品の付加価値を高め、化粧箱に使用することでブランディングにつながります。

オフセットダイレクト印刷
マイクロフルートと呼ばれる薄い段ボールに直接、オフセット印刷という美粧性に優れた印刷方法で印刷するオフセットダイレクト印刷は、化粧箱のブランディングを、軽量化・コストダウンの中で実現できます。

Gフルート
板紙の高品質な印刷を可能にする国内最薄段ボールが「マイクロフルート」です。その中で厚み0.9mm程度と最も薄いのがGフルートです。先にご紹介したオフセットダイレクト印刷が可能であるのも特徴で、一般的な段ボールと比べてブランドの個性や高級感を追求しやすい化粧箱といえます。板紙と比較しても、強度アップが可能になる素材です。
マイクロフルートは、パッケージの使用目的によって印刷方式の選択が可能であるため、パッケージの可能性をさらに広げることができ、ブランディングも行いやすい美化粧段ボールです。
日本トーカンパッケージは、日本国内では数少ないマイクロフルートの自社一環生産が可能なメーカーです。ブランディングに際して、多種多様な自社生産バリエーションを駆使して、パッケージに求めるご要望に対して最適な方法をご提案します。

マイクロフルートの詳細はこちら >

6.まとめ

化粧箱の概要と特徴、ブランディングを行う方法についてご説明してきました。化粧箱は、見た目や機能などを追求すればどこまでも追求することが可能です。オリジナルのブランドの個性を反映させて、化粧箱も含めた商品の購買体験をお客様に提供することが可能です。
日本トーカンパッケージは、パッケージでブランディングを行いたい企業のサポートも得意とします。お気軽にご相談ください。

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