日本トーカンパッケージで生産するマイクロフルートとは

近年マイクロプラスチックゴミが大きな環境問題となっています。その代替資材・素材として「紙」が注目されています。３Ｒ（リサイクル・リユース・リデュース）のリサイクルシステム視点で見ると、「紙」はリサイクルの優等生です。紙の包装素材として、代表的なの資材は、板紙と段ボールです。段ボールはリサイクルの回収率も高く、板紙よりも優等生です。その中で、マイクロフルートは、最も薄く・軽量で環境や人に優しい素材として、ギフトパッケージや化粧箱・中箱などに多く採用されています。段ボール製品ではありますが、素材の特性や平滑性が高い構成により、オフセット印刷や美粧フレキソ印刷が可能であり、今後最も期待される包装資材の素材と考えています。

マイクロフルート（ＧＦ）は、ほかの段ボールと同様に表原紙・中芯・裏原紙の３層構造で出来ています。各層の原紙を軽量化させる事で、板紙からマイクロフルートに包装改善することが可能になります。板紙から軽量化されたマイクロフルートに切り替えることにより、リサイクルのトータルコストが低減できる可能性を持っています。マイクロフルート化する最大の問題は、美粧性の再現にあります。マイクロフルートは段山が175と多く平滑性が高いため、板紙と同等の印刷が期待出来ます。マイクロフルート化は、軽量化・省資源化で環境課題を解決出来るパッケージ素材です。

マイクロフルート（ＧＦ）の段山は１７５あり、低く小さい段の山で構成されているため、他の段ボールと比較して印刷する面の平滑性が高くなります。これまでは段ボールにはフレキソ印刷が常識でしたが、この平滑性により従来段ボールには不向きであったオフセット印刷を段ボールシートにダイレクトで行う事が可能になりました。※表原紙にコートボールを選択する事により更に平滑性を高める事が出来ます。

マイクロフルートはパッケージ使用目的に沿って印刷方式の選択が可能なため、採用することでパッケージの可能性をさらに広げることができるといえます。