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コラム

紙器とは~種類、特長と製造の流れを解説

紙器製品

包装容器は紙・プラスチック・ガラス・金属・木などその材質によって分類されますが、紙器とは「紙製の容器」や「紙製のパッケージ」を指します。紙器には「包み紙」「紙製袋物」「紙箱」「段ボール」「紙製コップ」「紙製液体容器」など様々な種類がありますが、こちらの写真のように、普段から見慣れているものも多くあるのではないでしょうか。
紙器には無味・無臭、印刷しやすい、大量生産に適している、再生利用しやすいなど、多くのメリットや特長があるため、今後もさらに開発が進み、その使用量は増えていくことでしょう。

1.紙器製品の種類

  • 板紙製品
    • 原紙種類
    • 使用例
    • 白板紙
    • 化粧箱全般
    • 特殊加工紙
    • 高級化粧箱等
    • クラフト紙
    • 中箱等

    ※枚葉貼合製品(美粧段ボール)表印刷紙としても活用

    平板原紙
  • 美粧段ボール製品
    (中・重量物製品、内装の分野で使用)
    • 材質構成
    • 使用例
    • 白板紙 + 片段段ボール
      (GF・EF・BF)
    • 化粧箱
      (中量内容物)
    • 両面段ボール
      (GF・EF・BF)
    • 化粧箱・中箱
      (中量・重量内容物)

    巻き取り原紙であれば全て使用可
    ※Fはフルートの略

    巻取り原紙

2.紙器製品の特長

  • 1.無味・無臭で衛生的である。「紙臭」は存在しますが、一般的に十分管理された紙器工場で、生産された紙器に臭気がつくことはなく、衛生的なパッケージといえます。
  • 2.印刷適性に優れ、容易に印刷出来る印刷の技術は紙を基材として発達しました。従って、あらゆる印刷方式が可能となります。目的・用途に応じた印刷方式を選択していきます。
  • 3.大量生産・自動包装の適性が高い紙器製品の代表的な印刷方式は3つあります。美粧性に優れたオフセット印刷、水性インキを使用し生産性に優れたフレキソ印刷、大ロット製品の印刷に適したグラビア印刷があります。
  • 4.再生および環境性に優れる使用後の紙器は、紙もしくは段ボールとして、リサイクルの循環システムで回収・再生されていきます。近年のマイクロ・プラスチック問題の代替素材として「紙」素材が注目されています。
  • 5.紙以外の素材との複合化が容易耐水性や耐油性に弱いなど紙製ゆえの短所がありますが、それらを補うために他の素材をコーティングしたり加工することで耐水性や耐油性等の機能を付加することが出来ます。近年は紙素材に対して、様々な研究がなされており、機能性アップや特殊機能を持たせた紙も出てきています。

3.紙器製品が出来るまで(設計&デザイン編)

1.紙器の包装設計

  • 包装する商品の確認寸法・重量・性質(商品自体の持つ性質・流通状況)等を確認します。
  • 紙器の材質・形態を決定商品の性質によって紙の材質・形状を決定します。
    ※ポイント 強度・組み上がった時の箱の状態・箱の開け易さ(ジッパー・ロック等)・見栄え(インパクト)・安全性等を加味し設計に入ります。
  • 設計データをベースにサンプル作成包装技術グループにて設計したデータを元に、選定した材質でサンプルを作成し、上記の条件をクリアー出来ているか確認し、お客様に提出します。
  • 包装試験とお客様承認必要とされる物性を包装開発センターで物性試験を実施、パッケージが確実に条件をクリアーしていることを確認・お客様に報告し、承認を得ます。
  • これで、包装仕様が決定します。
    包装仕様が決定すると、紙器の命である「デザイン」が進行します。
    B式ワンタッチ
    紙器製品が出来るまで

2.紙器のデザイン

  • デザイン入稿寸法が決定したことで、パッケージの印刷デザインが進行します。お客様が商品をイメージしてパッケージにデザインを施します。それをデータ化したものを受領(入稿)します。
  • データ編集お客様から入稿されたデザインデータと包装設計が完了したパッケージの図面を合体させ、平面に展開したデータに編集を行います。
  • 色校正作成されたデザインデータをベースに、お客様がイメージした色調・デザインが再現出来ているか、簡易印刷を実施して、お客様に提出します。
  • 校了提出した色校正をお客様で確認頂き、デザインの色調・パッケージの表示を確認して頂きます。問題がない場合、社名・日付・氏名と校了(責了)とサインを頂きます。
  • 下版校了を頂いた簡易印刷の紙を校了紙と呼びます。校了紙(本生産の印刷原稿)と、作成したデザインデータを一対として、製造現場へ引き継がれます。そして本番印刷となります。
    トーカンアシストBOX
    トーカンアシストBOX

よくある質問

  • Q 印刷の方法は?

    A

    紙器の基礎知識で掲載しています。主要な印刷方法は3種類あります。

  • Q 色はどうやって再現されるのですか?

    A

    色は、3原色を用いて再現します。紙器の基礎知識「印刷とは」で詳細に説明しております。

  • Q どんな印刷が出来ますか?

    A

    紙器の基礎知識で掲載している印刷方法は、自社で生産が出来ます。

  • Q 初期費用はどれくらい掛かりますか?

    A

    印刷用の版(データ作成)・木型の費用が発生します。印刷は色数によって、木型は製品の大きさ、取数によって異なります。実際の製品サンプルを作成する時点で概算の算出が出来ます。

  • Q 印刷やデザイン等からご相談させていただくことも可能でしょうか?

    A

    大丈夫です。デザインは東洋製罐グループ内で対応できます。印刷方法や表面加工方法については、営業が貴社のご意向に沿って提案させて頂きます。

関連製品

日本トーカンパッケージでは、お客様の生産ラインで使用される生産資材から
販売店舗の店頭でディスプレーされる販売促進用製品に至るまで様々な紙器をご用意しています。
その他国内最薄段ボール「マイクロフルート」の取り扱いも行っています。
是非、以下より詳細をご確認ください。


お役立ち資料

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紙器の基礎知識

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日本最大の包装容器メーカーの東洋製罐グループと
国内2大製紙メーカー日本製紙株式会社を母体とした国内基盤の強いパッケージメーカーです。
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日本トーカンパッケージは、国内に包装開発センターを持ち、ライン設計・システム導入・マシンメンテナンス等、東西に在住する包装システムグループが自社で実施しています。
また、DS Smith Plc(DSスミス)・WestRock Company(ウェストロック)など海外のパッケージ・製紙メーカーと提携し、日本国内で海外包装システムを提供するパッケージメーカーです。

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日本トーカンパッケージ株式会社 紙器営業部 担当:柴田

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