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コラム

流通加工とは?種類や課題、自動化や梱包材の効率化などの解決策をご紹介

流通加工とは?種類や課題、自動化や梱包材の効率化などの解決策をご紹介

物流工程に欠かせない流通加工は、物流倉庫の作業の中でも重要な工程の一つです。流通加工と一口にいってもさまざまな種類があり、それぞれに専門知識と技術が求められます。また近年は物流工程全般における人手不足も講じていることから、省力化やコスト削減が求められています。
今回は、流通加工の概要や種類から、流通加工における課題と課題解決策まで、物流業務に携わる方々に役立つ内容をお届けします。

1.流通加工とは?

流通加工の概要と目的を確認しておきましょう。

●流通加工とは
流通加工とは、物流倉庫などで商品に施す加工作業全般を指します。商品を梱包する前の検品、包装、ラベリング、値札貼りなど、商品に何らかの加工を行うこと全般を指しています。

一般的な物流工程の流れは次の通りです。

1.輸送・入荷作業
2.入庫・保管作業
3.出荷作業~ピッキング・流通加工(検品・梱包・ラベリング)
4.配送

流通加工は、検品や包装、梱包など出荷するまでの商品に対して必要な出荷作業に含まれます。検品や梱包は流通加工とは別工程とされることもあります。

●流通加工の目的
流通加工の目的は、出荷する商品に加工を施すことで商品の価値を維持し、さらに付加価値を高めることにあります。検品をしなければ商品に傷や不足を見逃すことになるため、当然、品質は下がってしまいます。また、包装がしっかりと行われていなければ、輸送時の破損などの恐れがあります。流通加工は、商品が無事に送り先に届けるために必要な工程です。さらに、流通加工でノベルティの封入などを行えば、付加価値を高めることもできます。

また受け取った側の負担を軽減する意味もあります。例えば、商品をスーパーマーケットなどの小売店に出荷する際には、ある程度加工された商品を納品することにより、店舗や売り場での作業手間も省かれます。

このように流通加工は、物流工程における重要な役割を担っています。

2.流通加工の種類

流通加工の一般的な種類には、次のものがあります。

●検品
商品に汚れや傷、危害となる針などが混入していないかなどをチェックする作業です。不良品や異物混入した商品を消費者や顧客へ送ってしまうとクレームにつながり、信頼が落ちてしまいます。そのため、検品は回数を重ねて行われることもあります。

●ラベリング
ラベル貼りとも呼ばれる工程です。商品に説明や法定表示などのシールを貼る工程です。

●包装
主に見映えをよくするために、ギフト用に包装紙で包み、リボンをかけるなどのラッピングの工程です。また、商品の破損を防ぐために緩衝材などを入れる工程を指すこともあります。

●封入
封入は、必要に応じて説明書やカタログ、メッセージカードなどを商品に差し入れる工程です。

●梱包
梱包は、商品を輸送するために段ボールや紙箱などに箱詰めする作業です。梱包によって商品の破損を防ぐことが可能です。緩衝材を入れる作業を含むこともあります。

●値札貼り・送り状貼り付け
商品を店舗などに納品する際には、商品に値札を付けてから配送することがあります。また宅配便の荷物などには段ボール箱に送り状を貼り付けてから配送します。この値札貼りや送り状貼り付けの作業も流通加工に含まれます。

●組立
パソコンや家電製品などの機器類の場合、部品を組み立て、完成された状態で出荷することがあります。その一部や全体の組み立て作業も流通加工の一種です。

●カッティング
食品や布類、鉄鋼などの特殊な商品の場合に、指定の量や個数に切り分けるのがカッティングです。商品を受け取った消費者や顧客が利用しやすくしておきます。

3.流通加工の課題

流通加工を行う際には、さまざまな課題がありますが、主に次の2つの課題が考えられます。

●コスト削減
物流業界では、現在、物流コスト増による全体的なコスト削減の必要性が増しています。人的コストの削減はもちろんのこと、時間的コストやスペース・設備のコスト、資材コストなどあらゆるコストに無駄をなくし、最適化することが重要視されています。

流通加工の工程は、検品や梱包など必要不可欠な作業内容だけでなく、包装や封入などの付加価値のための作業内容も含むため、どのようにコスト効率化を進めていくかはむずかしいところがあります。

特に流通加工の工程でコストが高くなりがちなのが、環境面です。スペースや設備などのコストが余分にかかってしまうことがあるため、繁忙期と閑散期の人員バランスも考えながら検討しなければなりません。

●業務効率化
コスト削減と共に、人手不足による業務効率化も求められています。流通加工業務のそれぞれの作業内容は細かく、時間を要することもあるため、より業務効率化が重要になってきます。例えば、梱包の箱組み作業を手作業で行うのに時間を要してしまうという課題があります。

●ケースバイケースの対応の必要性
流通加工の作業は、ケースバイケースの臨機応変な対応が求められることから、経験やノウハウを有する人員を確保することが欠かせません。特に季節のイベント時期やセール時期などの繁忙期には臨機応変に対応しなければならず、専門的な人員を多く集めるのは至難の業です。誰もが行える作業ではないという点がネックになります。

4.流通加工の課題解決策

流通加工の課題は多岐に渡りますが、それらを解決する手段も複数あります。主な解決策をご紹介します。

●半自動・自動梱包に転換する
流通加工のうち、梱包を手作業で行い、時間がかかりすぎており、効率化の必要性を感じているといった場合、半自動梱包もしくは自動梱包に転換する方法が考えられます。

例えば、日本トーカンパッケージのEC向け梱包システム&パッケージの「トーカン エコパ シリーズ」では、梱包作業の半自動化もしくは自動化を実現しながら、梱包資材の効率化・コスト削減にも寄与するご提案が可能です。

また、「トーカンアシストBOX」では、パッケージの箱組みを、専用治具を用いることで半自動化し、治具を用いない場合と比べて最大2倍のスピードを実現できます。

その他にも、「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」では、EC向け小型製函機を用いて箱組み工程を完全自動化できます。手作業で組み立てるのに比べて1/5の時間で組み立て可能となり、省人化、人的コスト削減を実現しながら、作業を効率化できます。

●梱包材を効率化
梱包材などの資材コストに課題を感じている場合には、日本トーカンパッケージのソリューションによりコストダウンできる余地があります。例えば「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」では使用する資材の材質を薄い段ボールであるマイクルフルートに変換することで、コストダウンできる可能性があります。

●外注(アウトソーシング)する
自社で流通加工を行うこと自体に課題がある場合は、流通加工業務を専門業者に外注する選択肢もあります。業務効率化が可能になり、品質の向上も期待できます。また人的リソースをコア業務に充てられることもメリットです。

一方で、費用対効果を考えなければ、メリットにならないこともあります。さらに、臨機応変な対応を外注事業者が受けられないリスクも想定して利用しましょう。

5.まとめ

流通加工の工程は、物流工程において重要な工程でありながら、複雑で細かな作業となるため、専門知識と経験が求められます。コスト削減や効率化を考えながら、品質を維持・向上できる進め方が求められます。

流通加工の課題を抱えている場合には、ぜひ日本トーカンパッケージの「トーカン エコパ シリーズ」をご検討ください。EC市場の課題解決の豊富な支援実績から、貴社に最適なご提案をさせていただきます。

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