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コラム

物流倉庫内の業務における自動化とは?主な方法と成功させるポイントを徹底解説します!

物流倉庫の自動化とは?主な方法と成功させるポイントを徹底解説します!

物流業界ではいま、大きな業務改革が求められています。人手不足やトラックドライバーの長時間労働の削減、EC物流量の増加、DX推進などあらゆる課題に直面しているためです。そのような中、物流工程のうち、倉庫内業務においてはロボットや機械、システムなどを活用した自動化が進んでいます。
今回は、物流倉庫の自動化の概要から自動化の方法、成功させるポイントをご紹介します。

1.物流倉庫の自動化とは?

物流倉庫の自動化とは、「入荷、入庫、保管、出庫、箱組、梱包、仕分、出荷」までの一連の物流倉庫業務の各工程において、自動化を行うことを指します。

自動化とは、機械を利用して人的作業を代替し、人の手を介さずに自動的に作業が行える状態を指します。

こうした自動化が物流倉庫で進むことで、倉庫業務が効率化し、さまざまなメリットが期待できます。

物流倉庫の自動化が進んでいる背景として、少子高齢化による労働力不足の深刻化や、近年のEC物流量の急増、トラックドライバーの長時間労働規制によって生じる諸問題「物流2024年問題」などの多くの課題に対応するための対策が求められていることが挙げられます。

さらに、AIおよびIoTの技術発展により自動化テクノロジーが導入しやすくなったことも背景として挙げられます。

2.物流倉庫の自動化のメリット

物流倉庫の自動化によるメリットを見ていきましょう。

●省人化・省力化につながる
物流業界全般では、現在、人手不足や労働者の高齢化への対策、働き方改革による労働時間の削減などの課題がある中、物流倉庫の自動化は省人化・省力化を実現するため、課題解決につながります。物流倉庫を自動化すると、出入庫やピッキングなどの人手で行う作業を減らすことができ、少ない人員でも業務を回していくことが可能です。

●コスト削減につながる
物流倉庫の一連の作業は、自動化することで人が稼働する必要性がなくなり、人件費が削減できる可能性があります。自動化のための機器やシステム導入コストはかかりますが、長期的に見た場合や、ヒューマンエラーの削減、品質向上などのメリットも合わせて考えれば、トータルコストの削減につながる可能性があります。

●軽量化・省資源化につながる
物流に欠かせない商品の梱包作業については、梱包システムや製函機などを導入することで自動化可能です。

日本トーカンパッケージがご提供する梱包システムとパッケージを組み合わせたソリューションであれば、自動化の効率化やコスト削減のメリットだけでなく、パッケージの軽量化や省資源化にもつながります。
例えば、現状のパッケージに空間があり、無駄なコストをかけているといった場合、空間率を低減させるためのご提案も可能です。

3.物流自動化の主な方法

物流自動化の主な方法としては、各工程に、課題に応じた解決策となるテクノロジーを導入することが一つの方法です。もう一つは、物流工程全体を管理するシステムを導入する方法です。それぞれ、具体的にご紹介します。

●各工程に課題に応じたテクノロジーを導入する

・入庫・出庫・仕分け
入出庫や仕分け業務においては、荷物の自動搬送ロボットや、ロボットアームが搬送や仕分けを行うアーム式ロボット、レールを通じて搬送するレール式ロボットといったさまざまな種類の機器が自動化に役立ちます。

またパレットやコンテナ、段ボール箱などをクレーンや台車が自動で搬送して保管し、仕分けするようにコンピュータで管理された「自動倉庫システム」もあります。

・検品・ピッキング
検品やピッキング業務を担う物流自動化機器には、自動搬送ロボットのほか、ハンディターミナルやRFIDタグを利用したピッキングシステムなどがあります。

ハンディターミナルを利用したピッキングシステムとは、持ち運びができる端末を指し、バーコードやQRコードを読み込むと、ピッキングする商品の保管場所が表示される仕組みです。RFIDタグはバーコードよりも多くの情報を記憶できるICチップで、同時に複数のタグを読み取りできたり、遠距離からデータの読み取りができたりするもので、近年、利用が進んでいます。

・箱組・梱包
箱組、梱包工程においては、半自動化・自動化する機器やシステムが自動化に役立ちます。日本トーカンパッケージでは、さまざまな梱包自動化のソリューションをご用意しています。例えば次の3つがあります。

「トーカンアシストBOX」
パッケージや梱包箱に使用する資材を治具に載せて中央を押すだけで箱が組み立てられるソリューションです。手作業で組み立てるのに比べ、半分の時間で行えます。

「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」
自動で箱を組み立てる製函機と、最適化された箱を作る資材がセットになったソリューションです。手作業で組み立てるのに比べ、5分の1の時間で組み立てられます。

「ECスリムカートン」
自動で箱を組み立てる製函機と、ECに最適化された箱を作る資材がセットになったソリューションです。20ケース/分の高速運転により、高性能製函が実現できます。ECでよく利用されるポストインサイズのほか、高さ50cmまでの箱を成形できます。

●物流管理システムにより、物流業務全体の一元管理を行う
物流工程全体を統括する倉庫管理システムや在庫管理システムといった物流管理システムを導入して、一元管理を行うことも一つの自動化の方法です。

例えば、在庫管理システムは、在庫管理の自動化を実現します。入出庫情報などをシステム上でリアルタイムに管理することで、従来の伝票を手作業で記載するといった方法と比べて、在庫情報を正確に管理することができます。

4.物流自動化を成功させるポイント

先にご紹介した機器やシステムなどを導入するだけでは、物流自動化の成果を出すことはむずかしいといえます。そこで、物流自動化を成功させるポイントをご紹介します。

●現場課題の洗い出しと現状把握、目的の設定
まず物流自動化のための機器やシステムを導入する前に、現状課題を洗い出しましょう。その上で、どのような課題を優先的に解決していくべきかを考え、物流自動化によって解決できるものの見込みを立てます。そして物流自動化によってどのような目的を達成したいのか、数値目標なども設定します。これにより、本当に必要な機器やシステムが見えてくるからです。

●最適なテクノロジーの選定・導入
機器やシステムなどのテクノロジーの導入には、最適なものを選定する必要があります。目的を達成できるかどうかはもちろん、環境に合ったものを選ばなければなりません。あらゆる方面から最適なものを選べるように、複数を比較検討し、ベンダー各社から意見を聞くようにすると良いでしょう。

●自動化のテクノロジーの専門的知識を持つ人材の起用
最適な機器やシステムを導入しても、使いこなせなければ意味がありません。自動化テクノロジーについて十分理解しており、専門的知識を持った人材を起用することが一つの解決策として考えられます。新たな人材登用がむずかしい場合は、サポートが充実しているサービスを選ぶのをおすすめします。

●導入後の検証と改善の繰り返し
機器やシステムを導入して自動化できればそれで終わりではありません。効果がどのくらい出ているのかを測り、目標を達成するまでには何が必要なのかを見極めることが肝心です。導入後の検証と改善の繰り返しを行い、最適化していくのをおすすめします。

5.まとめ

物流自動化は、近年の物流課題を解決しながら、コスト削減などが見込める有効な方法といえます。

今回ご紹介した弊社の「Eco Quick BOX(エコクイックBOX)」は、独自開発・特許を取得したEC向け梱包システム&パッケージです。日本トーカンパッケージは、マテハン設備のエンジニアリングメーカーの株式会社タクッテクと連携もしており、製函機以外のソリューションと組み合わせ、企業様に最適なソリューションをご提案する体制も備えています。

その他にも日本トーカンパッケージは、貴社に合った包装システムの総合的なご提案が可能です。ただ機器やシステムの導入をお手伝いするだけでなく、システムと紙器製品による物流コスト削減や物流最適化のためのご提案、サポートを強みとしております。

物流自動化をお考えの場合には、ぜひお気軽にご相談ください。

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