EC事業とは?
立ち上げの流れや事業計画の立て方まで解説
新型コロナウイルス感染症の予防策としての外出の自粛により、実店舗よりもECのほうに注目が集まる中、EC事業の立ち上げを検討している企業も多いのではないでしょうか。
そこでEC事業の立ち上げに必要な知識として、立ち上げまでの流れとEC運営の全体像のご紹介とともに、初めてのEC事業計画作成のポイントを解説します。
- この記事で分かること
-
- EC事業の全体像、基本的な情報が分かる
- EC事業を立ち上げるまでの流れが分かる
- EC事業計画作成のポイントが分かる
- EC業界が抱える課題が分かる
- 日本トーカンパッケージが提供するEC向け製函機の特徴が分かる
目 次
- 1.EC事業の基本情報
- 1-1.EC事業・業界とは?
- 1-2.市場規模について
- 2.EC事業立ち上げまでの流れ
- 3.EC運営の全体像
- 4.初めてのEC事業計画作成のポイント
- 5.EC業界の課題
- 5-1.販促面
- 5-2.コスト面
- 5-3.物流課題
- 6.日本トーカンパッケージのEC向け製函機
- 7.まとめ
1.EC事業の基本情報
1-1.EC事業・業界とは?
EC事業とは、インターネットを通じて商品やサービスなどを販売するビジネスのことです。ECは、インターネットの普及に伴い急速に拡大し、日常生活に欠かせない存在となりました。
EC事業は、物理的な店舗を持つ必要がないため、初期投資を抑えつつ、全国、あるいは全世界に対して商品やサービスを提供することが可能です。また顧客の購買データを収集・分析することで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
一方で、EC事業を成功させるためには、顧客の利便性を追求することが不可欠です。商品の検索・購入が容易であること、安全な決済システムを整備すること、迅速な配送体制を確立することなどが求められます。
1-2.市場規模について
EC事業は時代のニーズに応じたビジネスモデルと言え、消費者の購買行動の変化や、デジタル技術の進化に伴い、今後も市場が拡大されると予想されます。
EC事業は、購買の便利さと多様性を提供することで、消費者のライフスタイルに深く浸透しています。また、デジタル技術の進化により、よりパーソナライズされたショッピング体験が可能となり、消費者の満足度を向上させています。
EC事業は、これからも消費者のニーズに応じたサービスを提供し続けることで、市場規模をさらに拡大させることが期待されます。この動向を把握し、適切な戦略を立てることが、EC事業の成功に繋がります。
2.EC事業立ち上げまでの流れ
まずは、EC事業立ち上げまでの流れについて解説します。
1.商品開発・選定と仕入れ
ECでどんな商品を販売するのかを決めます。商品をリサーチして選定したり、仕入れを検討したりしますが、自社でオリジナル商品を開発することも可能です。商品によってEC事業の成功が決まってくるため、とても重要です。
2.競合リサーチとEC事業計画
商品が決まったら、その商品をECで売るためにどうするかを計画します。例えば競合他社をリサーチして今後ぶつかるべき壁などを想定しておきます。また後ほど詳しくご説明しますが、数値目標や利益などの数値を盛り込むEC事業計画を作成します。
3.集客方法やブランディング方法の検討
お客様や世間一般に対してどのようにアピールするかを検討していきます。集客やブランディングの方法を決めるほか、ECサイトのデザインをはじめ、商品を梱包するパッケージや外箱の計画も重要になります。
4.ECサイト構築
ECサイトなどの売り場を作ります。サーバーの契約からECサイトのデザイン、ショッピングカートの設置など、コストに応じてECサイトを作ります。
5.オープン前準備
ECサイトのオープンまでの準備です。決済方法の選定や決済会社との契約、商品登録や物流会社との契約や梱包資材の手配など多岐に渡ります。
6.オープン
ECサイトをオープンして、お客様の購入を待ちます。受注管理や集荷管理などに対応する毎日が始まります。お客様からのお問い合わせに対応したり、ECサイトの見栄えが崩れていないか、不具合が起きていないかなど確認したりしながら運用していきます。
7.集客・販促・マーケティング
ECサイトがオープンしたら本格的に集客を行います。リスティング広告などのオンライン広告を駆使したり、SNSで情報発信したりするのが一般的です。
3.EC運営の全体像
次に、ECサイトにおける運営業務を確認しておきましょう。
ECの運用業務は大きく分けると「ECサイトのコンテンツ制作」「プロモーション・販促活動」「商品登録」「受注処理/出荷管理」「物流管理」「お客様対応」といった業務があります。それぞれの業務を解説していきます。
1.ECサイトのコンテンツ制作
ECサイトにはただ商品を登録するだけでなくトップのメイン画像やバナー、特集ページやコラムなどのさまざまなコンテンツの制作を行い、更新し続けるのが運用の基本です。季節に応じたコンテンツを作っていくと、常に新鮮にサイトを保つことができます。
2.プロモーション・販促活動
広告やSNSにおける情報発信、プレスリリースの配信など、プロモーション・販促活動を行います。
3.商品登録
商品を入荷次第、撮影した商品画像や価格、商品情報などをECサイトに登録していきます。
4.受注処理/出荷管理
受注するごとに処理を行い、出荷を行います。ECサイトのシステムに備わる受注管理機能を使うのが一般的です。銀行振込の入金を確認したり、物流会社と連携し、注文の品が出荷されているかどうかの管理を行ったりします。
5.物流管理
物流管理では、商品のピッキングや納品書や領収書の同梱、梱包、商品入荷時の検品、お客様への発送完了メールの配信、物流会社への商品受け渡しなどの一連の業務のほか、在庫管理や棚卸しなども行います。
6.お客様対応
お客様からのお問い合わせに対応したり、よくある質問を更新・追加したりしてお客様の満足度を向上させていきます。
4.初めてのEC事業計画作成のポイント
先にご説明したEC事業計画は、EC事業の目標達成のために欠かせないものです。ここでは作成のポイントをご紹介します。
●EC事業計画とは?
EC事業計画とは、事業の内容や特徴、目標となる指標が簡潔にまとまった資料です。資金の調達を行う金融機関やステークホルダーへの説明資料として役立ちます。主な内容は、事業内容や販売計画、サプライチェーン構造、損益計算書などです。中でも損益計算書が最も重要で、そのEC事業自体の利益予想となります。
●EC事業計画の重要項目
EC事業計画は、損益計画書が重要となります。売上から売上原価を引いた「売上総利益」、売上総利益から販売管理費等を差し出して引いた「営業利益」、営業利益に営業外収益と営業外費用を加算もしくは加減した「経常利益」、経常利益に特別利益を足して営業外損益を引いた「税引き前当期利益」、税引き前当期利益から法人税などを差し引きした「当期純利益」などを記載します。
また、売上目標などの数値も必要です。EC売上高やアクセス数、CVR(コンバージョンレート)、平均購買単価(平均客単価)、購買件数(取引数・トランザクション数)の指標の算出をして記載します。
さらに配送費用やECサイト手数料などのコストを含めると良いでしょう。
●EC事業計画作成のポイント
EC事業計画作成のポイントは、ただ単に数値目標や売り上げ目標を書くのではなく、そのEC事業の目的と、お客様に提供する価値を明確にすることです。ターゲットとなるお客様が持つニーズをどのように満たすのかということを明確にすると、何が必要なのかが見えてきて、そこから自然と必要な数値を出すことができます。EC事業計画書は、数字の羅列ではなく、お客様をいかに満たし、いかにその売り上げを得るかということの計画であることをポイントにおいて作成すると、単純明快になります。
5.EC事業の課題
5-1.販促面
EC事業はその便利さから急速に成長を遂げていますが、販促面における課題も増えています。その最大の課題は、消費者の購買行動の変化に迅速に対応することです。
EC事業者は、ユーザーのニーズを的確に捉え、それを商品やサービスに反映させることが求められます。競争が激化する中で、独自性を持つ商品やサービスを提供し、差別化を図ることも重要です。
5-2.コスト面
販促面の他にも運営コストや物流コストの高騰が、EC事業を取り巻く重要な課題となっています。
運営コストは、ECプラットフォーム・システムの維持や更新、運営人件費などが主な要素です。これらを抑えるためには、効率的なシステムの選定や人材の育成が求められます。
また物流コストは、商品の配送や返品、在庫管理などが主な要素です。これらを抑えるためには、適切なパッケージの採用や在庫管理、配送業者の選定、返品対策が必要となります。
5-3.物流課題
最後にあげられるのが、物流課題です。EC事業の拡大に伴い、商品の配送需要が急増しています。一方でそれらに対応する物流倉庫や人材が不足し、遅配や未配送の増加といった問題が発生しています。消費者のニーズに応えるため、24時間365日対応が求められているのが現状です。
EC事業者間の競争が激化する中、消費者の満足度を高めるためには、商品の発送から配送までのスピードアップが求められているため、物流加工工程の効率化や自動化・省人化が重要となります。
6.日本トーカンパッケージのEC向け製函機
EC事業における物流課題の解決のひとつに、製函機の導入があげられます。製函機とは、箱組・梱包作業を効率化するためのソリューションです。
日本トーカンパッケージが提供するEC向け製函機Eco Quick Box(エコクイックBOX)は、機械サイズがコンパクトであり、小規模な倉庫・事業所でも設置がしやすくなっています。
また機械設計時に、複数サイズの配送箱に対応可能なように設計することも可能なため、複数の配送箱のサイズがある事業者でも活用が可能です。
ピッキングからラベリングまでワンストップ
EC・通販用配送箱の自動梱包ラインソリューション
製函から送り状貼り付けまでを自動で対応
7.まとめ
EC事業立ち上げまでの流れとEC運営の全体像、初めてのEC事業計画作成のポイント、EC業界の課題などを解説してきました。
日本トーカンパッケージは、EC事業立ち上げにおいてオリジナルパッケージの制作や、箱組・梱包システムの導入による物流のトータルコスト削減を実現するソリューションを提供しております。EC事業立ち上げやコストに関する課題でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
EC事業の物流課題を解決する小型メルトレス製函機
Eco Quick Box「エコクイックBOX」
梱包ラインの半自動化、物流のトータルコストダウンを実現