ギフト用セット箱とは?
市場動向から課題、課題解決を実現した採用事例を解説します
目 次
1.セット箱とは
●セット箱とは
セット箱とは、一つの箱に複数の商品を組み合わせて入れることのできる箱のことです。一つの箱に対して複数の品を入れることで豪華に、特別感を出すことができることから、ギフトのセット用によく使われます。
例えば、お茶とお茶うけのお菓子をセットにしたギフト商品を制作する際、セット箱の中にお茶の葉が入った筒と共に、お茶うけのお菓子の小袋が2種類入っているセットにするとします。この場合、筒1つと小袋2つの収納スペースが必要になりますので、四角い箱の中を左右に間仕切りで仕切り、左に筒、右に小袋2つを収納します。
このように一つの箱に複数商品を入れられる箱のことをセット箱と呼びます。
●ギフト用セット箱の例
ギフト用のセット箱には、例えば、先述のようなお茶とお茶うけのセットのほか、複数のお酒のセット、ビールやワインとおつまみのセット、複数の洗剤類が収まったセット、複数の種類の器が収まったセットなどがあります。
●セット箱の種類
セット箱といっても、その仕様はさまざまな種類があり、先述の例のような、紙で間仕切りを作るものや、紙に穴をあけるか、くぼみを作るなどして、そこに小さい商品をはめ込むものもあります。
いずれにしても、セット箱は、商品が箱の中でバラバラにならないよう、また、破損を防ぐ保護のために中身を工夫して作ります。
また、間仕切りを入れて商品を収めることで、丁寧に箱の中に収められている印象を与えることができるので、ギフトに向いている点もセット箱の特徴です。
セット箱に装飾や加工を施したり、使用する素材や色を高級感のあるものにしたりすることで、よりギフトとしてランクアップさせることが可能です。
●セット箱でよく使われる素材
セット箱では、よく化粧箱が使われます。化粧箱とは、見た目を美しく工夫された梱包用の箱のことです。様々な印刷方法や表面加工、使用する材料を組み合わせて、中に入っている商品の魅力を引き立てます。ブランディング効果もあり、現在では様々な工夫がこらされた化粧箱がギフト用の箱に活用されています。
セット箱は、ギフト用に使われる場合は特に、贈られた相手に高級感や重厚感を与える素材や質感、色が使用されています。外面はもちろんのこと、箱を開けて商品を目の当たりにしたときに、贈られた相手が喜ぶような演出を施すことが、ギフト用セット箱には必要になります。
2.近年のギフト市場は!
ギフトは、日本人が「日頃の感謝の気持ちを込めて贈る」風習として、令和の時代まで受け継がれた伝統です。
2020年から新型コロナウイルスの影響を受け、ギフト市場の規模を評価する事が難しい局面ではありますが、総市場規模は10兆円と言われ、2021年以降もこの規模は維持されると見られています。
その状況で、「フォーマルギフト」特にお中元・お歳暮といった分野は近年減少傾向にあります。結婚式の引き出物にも大きな影響が出ています。
しかし、「フォーマルギフト」は減少しているとはいえ、一定の規模でギフト市場を支えています。最近の傾向は、減少に歯止めをかけるため、「カジュアルギフト」が市場にお目見えしました。酒類や果物、そしてカタログギフトなど、ギフト商品が多様化し、活用シーンも記念日や両親に感謝の意を表する日にギフトを贈ることも増えてきました。
ギフトで「感謝の気持ちを込めて贈る」場面が新しく創造され、その場面にマッチしたギフト用セット箱も新たに登場することになりました。
この様なギフト市場を背景として、商品価値を高める化粧箱と商品を輸送する段ボール箱の機能を兼ね備えたパッケージが、ギフト用セット箱ということになります。
3.ギフト用セット箱の包装は、環境に配慮した簡易包装
従来、ギフトを贈る場面では、商品を百貨店などの「包装紙」で完全に包装する事が当たり前でした。
近年はギフトの発送方法も変化し、熨斗紙の印刷をした簡易包装紙や発送伝票を直接商品のギフト用セット箱に貼り付けて贈る「簡易包装」が主流になってきました。
ギフト用セット箱の役割もデザイン性を維持しつつ商品の輸送にも耐える機能が求めらる流れになってきました。
紙の省資源化が実施されたことは、時代の求める環境対応にも即した発送方法の変化といえます。
4.ギフト用セット箱の残る課題とは~ギフト用セット箱の在庫保管と廃棄ロス~
市場でギフトを活用される場面が多様化すれば、それだけ準備しなければいけないギフト用セット箱の種類も増えます。更に毎年ギフトに求める消費者の嗜好は変化していきます。デザイン変更やセット内容の変更が頻繁に発生します。
そこで課題となるのは、準備されたギフト用セット箱の保管スペースや廃盤になったギフト用セット箱の処分です。
環境対応として、包装紙を簡易化し紙の使用量を減少させたのに、ギフト用セット箱を毎シーズン処分する、多品種のギフト用セット箱を輸送・保管する事で逆に無駄を助長する結果になってしまうかもしれません。
●なぜギフト用セット箱の種類が増えるのか?
ギフト用セット箱は、詰め合わせる商品毎に、ギフト用セット箱を準備します。同じデザイン、そして同じサイズで詰め合わせる商品の内容表記を変えたギフト用セット箱を多く見かけます。
簡易包装が主流になってきた今日でも、ブランディングの観点からすると、正面のデザインイメージが重要である事にはかわりはありません。
受け取る方、贈る方が「気持ち」を感じ取れるパッケージがギフト用セット箱の役割です。
一方、製造メーカーは多くの選択肢を贈る方に提供するため、内容表記だけ違うギフト用セット箱を商品毎に専用化して準備をしています。
その結果、多くの種類のギフト専用箱が必要になっているのが現状です。
商品の内容表記を贈る方に理解して頂き、重要なデザイン性を保持する方法があれば、より無駄な包装資材の削減、つまり環境対応に配慮したギフト用セット箱に近づくのではないでしょうか?
しかし、消費者の観点からすると、ギフト用セット箱に求められるデザインの優先順位は、商品の内容表記になってきているのではないでしょうか?
5.多様化したギフト用セット箱の課題解決は・・・
多種多様化したギフト用セット箱をどのようにコントロールするのか!
様々なやり方はあると思いますが、ギフト用セット箱の共通化も一つの選択肢ではないでしょうか?ギフト用セット箱の保管スペースや資材の廃棄ロスを考えれば、検討してみる価値がある施策と思います。
その方法の1つに、内容表記だけを個別に準備し、ブランディングされたデザインを施したギフト用セット箱を共通化して準備するという方法はどうでしょうか?それが日本トーカンパッケージのコモンギフト用セット箱です。コモンギフト用セット箱はギフト用セット箱の本体を共通化し、商品表記のみを差し替えて完成させるギフト用セット箱です。これなら、「フォーマルギフト」にも「カジュアルギフト」にも同じ本体のギフト用セット箱で対応する事が出来ます。
6.日本トーカンパッケージのギフト用セット箱採用事例
●サッポロビール株式会社様 ビールギフト用セット箱
●月桂冠株式会社様 日本酒ギフト用セット箱
7.まとめ
この「コモンギフト」で使用する内容表記のパーツはメッセージカードの役割を担えます。
フォーマルギフト・カジュアルギフトの差別化もこのパーツを有効活用すれば、ギフトの可能性もギフト用セット箱の役割も広がるのではないでしょうか?
日本トーカンパッケージでは、ギフト用セット箱の採用・導入の豊富な実績がございますので、
ギフト用セット箱に関してお悩みの場合は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。